旅立っても・・・

 

旅立ちを見送るのはとても辛いですね。
でも、旅立ってもそれで全てが終わってしまうわけではありません。
そのコと暮らしてきた時間。
どんなに短くても、どんなに長くても、その時間は大切な宝物です。
そしてその宝物は一生消えることの無いものです。
あなたがその宝物を開ければ、いつでもそのコに会えるんです。

確かにそのコの体はなくなってしまいました。
でも、そのコの暖かさ、毛の感触、匂い、声・・・。
きっと忘れる事は無いでしょう。

あなたが会いたいと思えば、いつでも会うことができます。
あなたの記憶の宝物を開いてください。

 

ここで少し、私の話を書きます。
2年前に旅立った愛犬シルバーのことです。

半年の介護生活の末、新たな病気「免疫介在性溶血性貧血」を発症し旅立ちました。
とても辛く、悲しい、そして虚無感。
心にポッカリ大きな穴が開いてしまいました。

 

 


初七日。
まだ悲しみは癒えず、本当に旅立ってしまったんだと強く実感しました。
寝室にいた時、天井から足音が聞こえました。
トトトトトトッ、トトトトトトトッ。
最初はネズミかと思っていたのですが、今までネズミなんて出たことはありません。
そして、ネズミにしては足音が大きすぎるのです。

しばらく聞いていて、それがシルバーだと感じました。
姿はもちろん見えません。
でも、その足音、走り方はシルバーです。
そして何かを伝えたがっている感じがわかりました。

病気で目が見えず、歩く事もままならない状態で旅立ったシルバー。
きっと「ボク、こんなに走れるんだよ!だから心配しないで!」
そう伝えたかったのかもしれません。


目に見えなくても、旅立ったコが側にいる事があります。
そして何かを伝えたがっているかもしれません。


気のせいだわ、悲しくて幻聴が聞こえるのかしら。

 

そんな事ある分けないわと思わないで下さい。
そう思ってしまえば、それで終わりです。


自分が感じた事、聞こえたこと、見えたことを信じましょう。

旅立ってもそのコはあなたの中にいて、見守ってくれています。